型にはめるのではなく、努力してつかんだ栄光を称える
本校の創立者山口久太先生は、かつて本校で強豪の運動部を率いていたある先生に、こうお話したことがあります。「大きい者たちばかり集めて勝ってもいけません」と。ここで言う“大きい者”とは、単に身体が大きい人という意味ではなく、その競技に長けた者、すなわち“強者”を指しています。大事なことは、強者だから良い、そうでないなら諦めなさいではなく、スポーツでも勉強でも、「好きなこと」を全力でやってもらうのが八千代松陰の教育なのです。
好きなことをがまんする必要はまったくありません。それが上手でも下手でも、全力で挑戦することが重要なのです。本校は生徒一人ひとりが持っている「持ち味」を最大に生かす学校です。まちがっても初めから型にはめるのではなく、苦手な教科にも全力で取り組み、努力して栄光をつかんだすべての生徒を称える学校でもあります。「自分はこんなことをやってみたい」と、ぜひその熱い思いを先生たちにぶつけてみてください。
本校が目指す生徒像を端的に表した言葉に、「さわやか」「はつらつ」「ひたむき」の3つがあります。それぞれ今ではすっかり定着していますが、この言葉は創立当初からあったものではありません。1978(昭和53)年から始まる本校の歴史の中で、生徒一人ひとりの努力によって、自然と育まれていったいわば“学校発”の校訓です。これからの時代にも継承されていくべき価値があるものと確信しています。
山口先生は「私学の毎日は真剣勝負である」と自らに言い聞かせ、日本の新しい歴史づくりの主人公となる青年の育成のために、命がけの教育を実践しました。現在の本校の教職員一同の想いも同様です。新しい時代に躍り出る、「さわやか」「はつらつ」「ひたむき」な人材の台頭に、これからも期待しています。