コロナ禍で延期となっていました 金 哲彦氏のランニングクリニックがようやく実現しました。
午前中は長距離選手を対象としたランニングの基礎について説明が行われました。
1、ランニングは全身運動である。・・・腕振り・脚の動き、すべてしっかりとした体幹から生まれる。
2、ランニングは骨格と筋肉を最大限使う。・・筋肉の役目は骨を動かすこと。痛みがある場合その部分に負荷がかかりすぎ、体幹を生かせてないのが原因。
3、ランニングは重力と重心を活用する。・・・ランニングの前傾姿勢は重力を利用したものである。
以上3つの内容について映像等を用いて丁寧に解説してくださいました。
午後からはグラウンドでのクリニックです。
まずは、楽しくウォーミングアップです。お互い足をけりあいます。楽しい雰囲気の中で知らず知らずのうちに腹筋強化です。
身体の歪みを改善するためのストレッチ。まずは日頃の行動・姿勢を見直そう。
リラックスした状態で仰向けになってみると・・・左右の足の方向が違います。つま先の位置が高い左足の可動域が狭くなっているようです。
可動域を広げるために仙腸関節の歪みを治しましょう。補助者は腰にゲンコツを置いて膝を伸ばしてあげます。ゲンコツの位置が大切です。押さえるべき場所が理解できているかな?
肩関節と肩甲骨は連動している。スムーズな腕振りにつながるストレッチと筋力トレーニング。
後ろに腕を上げてみると・・・柔らかい! でも、肩の高さまで上がるのは普通だそうです。
一人で行うストレッチは鎖骨を押して肘を回す。
柔らかくなったかな?二人組で左右に並んでストレッチしてみましょう!
腕振りは肩から使う。お互いに握手してひっぱりあってみよう!腕しか使ってない人は相手は動きませんが・・・
肩を使い引っ張ると・・びっくり!相手が浮き上がって引っ張られます。
腕振り強化、パワーアップの筋力トレーニングの紹介です。
広めの腕立て伏せの姿勢から補助者が足を持って左右に揺さぶります。
一人で行う場合は、腕を大きく上下に振ります。
ひとつストレッチが終わるとフリーランニングを行い動きを確認します。
体幹チェックです。金さんの見立ては「皆、体幹が強い!」でした。
体幹強化のための動きの紹介です。仰向けに寝て腰・膝を90度に曲げ、補助者に押さえられた状態で腰を持ち上げる動きです。
さあ、実践してみよう!
最後は質問者に対して動きの改善アドバイスです。
ゆっくりのランニングから、少し早めのランニングを行います。わずか20mくらいを2往復したところで動きの欠点を指摘し、改善法とそのための強化練習をアドバイスしてくださいました。
「走りのバランスが悪いです」「走っている間に肩が上がってしまいます」など一つ一つの質問に丁寧に答えてくださいました。
「君の5000mの自己ベストは? 1000mごとのラップは? 3000mの自己ベストは?」金さんからのテンポのいいい質問に生徒が答えていきます。
そして、最後は必ず「強くなるよ!」
ようやく実現したクリニックでした。あっという間に1日が終わりました。
金さん今日は1日ありがとうございました!いい結果をご報告できるように頑張ります!
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