AEMコースの化学実験授業を紹介します。
探究活動として、化学実験を行いながら、「化学変化の量的関係」を学びました。希釈した塩酸に炭酸カルシウムを加え、二酸化炭素を発生させました。炭酸カルシウムの質量の変化によって、二酸化炭素の質量にどんな違いが出るのか、をデータを表&グラフにまとめながら、過不足なく反応する点を求めて、化学反応式を作成しました。最後はプリントにまとめながら、本日の実験を振り返りました。
成功した班も失敗した班もあったようで、生徒の口からは、「足りなかったんだ〜」「マジか〜!」「なるほど!」「感動した!」などの声が漏れていました。実験が失敗に終わった班の生徒には、齊藤先生から「失敗したから悪いのではなく、そこから考察を深めることが大切だ」と声がかけられていました。
写真のあとに、生徒の感想を載せてあります。
生徒の感想をいくつか・・・。
①授業でも言われていたことだが、実際に化学反応式の係数と反応物と生成物のモル数が(理論値では)一致するということが見られてとても楽しかった。実際の数値と理論値には少し差があったが、それでも無事にグラフが途中まで比例で途中から横軸に平行な直線になって、化学に対するモチベーションが少し上がった気がする。テストやワークの問題にもよく出るこのグラフには何度も悩まされてきたが、実験で出てくると少し愛着が湧いてきた。次にテストで出たときはいつもより楽しく解けるのではないかと思う。
②今回、「化学変化の量的関係」の実験をしてみて、改めて実験を行った方が理解をより深められるものだと思った。あたりまえに覚えたり使ったりしている公式や数値を求めることはとても難しいことだと気付かされた。自分たちの実験結果はあまり正解に近いものではなかった。失敗の原因はたくさんあると思う。まず、炭酸カルシウムの質量測定方法や薬包紙の質量の考慮などだ。また、ビーカーを洗ったあとに残っている水滴や反応している最中のふたの被せ方なども考えられる。自分たちが実験を行っている最中はこんなにミスをしているとは思っていなかったけれど、考察や結果整理を進めていくにつれて不注意だったことが多くわかってきた。ひとつひとつの作業は細かいことなのに結果には大きく繋がっていて驚いた。今回の実験だけでなく、他の化学変化の関係についても調べてみたいと思ったし、次回またこのような実験をするときがあれば落ち着いて丁寧に作業を進めて、正確で適切な結果になるように頑張りたい。
③今回、授業で普段やっていることが実際に実験をすることで、本当だったのだと思い知らされた。昔の化学者たちは実験をこのように沢山やっていたのだと思った。今、自分たちは先人が実験を元に導き出したものを結果として教わっていることを忘れてはいけないと思った。自分も将来理系に進みたいと考えているため、実験のやり方や、実験道具の名前などをちゃんと覚えていないといけないなと思った。自分の夢である医者になるためには、化学が必要だと思うので、ちゃんと勉強しようと思った。
④今回は実験に成功したが他の班は成功していないところも多く実験というのは紙一重なのだと思った。たったの0.1gのミスで実験結果が大きく変わることもあったりするためこれから実験するときは慎重に甘えず実験を行っていきたいと思う。今回の実験では二酸化炭素が発生していたらしいが自分が勉強したとおり無味無臭であり存在を感じられなかった。目には見えない物質がそこに存在しており私たちの世界に地球に影響を与えているということはとても面白いなと思う。
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