AEMコース2年A1組 本日の実験(前半)は「発熱反応と吸熱反応」でした。特定の物質の化学反応により、熱が発生したり、熱を吸収したりすることを確かめました。最近学んだ熱化学方程式の反応の一例を実際に確かめることができました。実験(後半)は「入浴剤作り」です。それぞれの成分の効能を学び、入浴剤を作成しました。最後に、入浴剤の成分の化学式を確認しました。
感想をいくつか・・・
・最初の反応熱の実験は、私たちの班では実験3から行いました。水を入れた瞬間、急に泡立ち始め、その後急激に温度が下がりましたが、実験1や2があまり見かけが変化しなかったこともあり、印象的でした。次に行ったのは実験1です。実験3は途中で反応が止まってしまいましたが、実験1ではそうならないようにたくさん混ぜるようにしました。最初の方は反応の速度が遅かったのですが混ぜていくとどんどん反応していって温度の上昇幅も大きくなりました。私たちの班では180秒まで実験を行ったのですが、140秒以降は20秒ごとに上昇する温度の幅が平均して6℃くらいになりました。この実験から触れ合う面積を大きくすることで反応の速度が上がるということを実感することができました。実験2は混ぜる必要がなかったのでただ見ているだけで、外から見ると変わったところはなさそうでした。しかし、物質が溶解するときの温度変化を見たのは初めてで今までよりも蒸発熱や溶解熱、昇華熱に対するイメージを持つことができました。 後半の入浴剤作りも楽しみながら行うことができました。普段入浴剤をあまり使わないので、先生の入浴剤に関する説明の中で初めて知ることも多かったです。特に硫酸ナトリウムや炭酸ガスの効用は全く知らず、そのような効果があったのかと驚きました。また、作るのも面白かったです。アルコールを入れるまではサラサラした砂のようだったのにアルコールを入れた途端固まりだして衝撃でした。また、アルコールを入れた直後は白と黄色が混じった色味でしたが、1時間くらいすると白が消え、全体的に黄色になったのも面白いと思いました。ウラニンを入れたからだということでしたが、そのウラニンも最初は赤褐色に見えたので黄色がウラニンの色だと知って驚きました。まだ入浴剤を使っていませんが今週中に使ってみたいと思います。 今回の実験は授業内容の復習だけでなく工作のような気分を味わうこともできました。発熱反応はカイロなど身近な例もあるので親しみがありましたが、吸熱反応や融解熱はなかなか触れる機会がなかったので良い経験になったと思います。入浴剤の方は新しい物質や既知の物質の新しい作用を知ることができました。
・入浴剤 入浴剤を湯船に入れるとシュワシュワして気体が発生した。これは、炭酸水素ナトリウムとフマル酸が反応して二酸化炭素が発生したからだと考えられる。二酸化炭素(炭酸ガス)が発生すると、体内にガスが入り、血管が膨張され、血行が改善されるという効果がある。 2NaHCO3+C4H4O4→2H2O+2CO2+C4H3NaO4 残った入浴剤に水を入れてみると、赤色リトマス紙の色は変わらず、青色リトマス紙は赤色になった。このことからこの溶液は酸性だということがわかる。これは酸性染料であるウラニンによるものだと考えられる。
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