今回は,本校の京都大学「学びコーディネーター事業」の一環として,京都大学理学研究科の大学院生である芳岡様にいらして頂き,生徒に向けてブラックホールに関する最新の研究と理論を交えながら,生徒たちに宇宙物理学の魅力を伝えて頂きました。
今回の講演では,ブラックホールの基本的な理論から最新の研究に至るまで,幅広い内容がカバーされました。
特に注目されたのは,最近の観測技術の進歩によるブラックホールの直接撮影に関する話題です。
2019年に史上初めて撮影されたブラックホールの画像や,その撮影に至る技術的挑戦について,詳細な解説が行われました。
この一連の話に対して,生徒たちは大きな関心を示し,講演中に多くの質問が飛び交いました。
生徒の感想を紹介します。
<生徒の感想①>
私自身はブラックホールについては全く知識がなかったが,今回の講義会を終えてもっと知りたいと思えた。
私にとってはじめから驚くことばかりで,まず2017年にブラックホールの存在が証明されたのは初めて知ったし,もっと前から存在は証明されていて、研究が進められていると思っていたため、こんなにもホットなニュースであることに驚いた。
また,直接撮影されてからまだ日があまり経っていないため,未知な部分はまだまだあるのだなと感じた。
ブラックホールが星の進化末期にできる天体であることも知らなかった。
私の中では,何でも吸い込む悪い星であるというイメージがあったため,今回「銀河や宇宙の成長を促す存在」であることを知れて良かった。
銀河と一緒に進化していることについてはまだ謎なところが多いというが,そこの研究はこれからより進むと思うので,注目していきたい。
今回のブラックホールよりも重いものを作るためにはガスを食べるのが一番有効だと言われていたが,それ以外にも重いものはきっと作れると思うため,そこもこれからの研究に注目していきたい。
重要なお話,ありがとうございました。
<生徒の感想②>
ブラックホールに対して,なんでも吸い込むという認識しかなかったが,今回の講義を受けて,ブラックホールは吸い込むうちの1割程度を外に出し,銀河・宇宙の進化を促すものと知れた。
また,そもそもブラックホールに種類があるということ,いくつも存在することに驚いた。
さらに超エディントン円盤は明るく,多量のガスを噴出し,銀河とブラックホールを繋ぐメッセンジャーとなっており(光・ガス),宇宙や銀河の進化に繋がっているということが分かった。
それにより,若干害だと思っていたものが良いものだとわかり,対化結果もあって,よりブラックホールへの興味がわいた。
今抱えている問題としてあった銀河への影響は誰が担うのかというのは,議論の終着点がなさそうだと思った。
また,なんでも吸い込むと言われているブラックホールは気体も対象なのか,宇宙,ブラックホールの進化によって新たなエネルギー源を得るのにつながったり,地球温暖化への多少の影響はないのかと気になった。
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