今回は,信州大学の松島先生にいらして頂き,哲学に関するお話をして頂きました。
1・2年生で合同実施をしたため,2つの学年で混成グループとしました。
「哲学の3要素」について学び,「もし今日が24時に世界が終わるなら?」「スポーツとは何か?」について考えてもらいました。
哲学と聞くと小難しい話のように感じられますが,実は生きることそのものであると感じられたことと思います。
<生徒の感想①>
今まで自覚をもって「哲学している」と思っていなかったが,このセミナーを受けて,人間には哲学は生きる上で切り離せないものだと気づいた。また,AIは哲学できるかどうかについては,自分はできないと考える。理由として,哲学とはまず物事に対して疑問を抱いてから始まるので,AIは主からの命令にしか従わないので,思考できないのではないかと考える。
<生徒の感想②>
哲学対話は今まで本格的にしたことが(恐らく)なかったので,今回のセミナーはとても新鮮で有意義なものとなった。
「もし今日24時に世界が終わるなら」という問いは,一見「死は不可能性の可能性」とするハイデガーの思想とははずれるのではないかと思ったが,決められた時間の死について考える「死の先駆」としては合理にかなうものだと感じた。しかしこの場合,死に様よりかは死へ向かう自分の生き様の想像の方が近いので,不安の対象は死よりもむしろ生なのではないかと思った。ハイデガーの思想とは外れるけれど,その点で見ると今日買えるハーゲンダッツを買わないでいるのは死への不安(=生への不安)が薄いものであるからだと考えた。それが色濃くなったとするのは,ノストラダムスの大予言や幕末の世直しを思い出させる。
この先長いのか短いのかわからない人生で死と隣り合わせで生きていくならば,「やらなければいけないこと」に悔いが残らないようにしようと思った。生まれてきた時点で永遠な時間の枠組みにとらわれてしまっているので,その中で自分の存在意義を見出していきたい。
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